Design & Build(設計施工一貫)が失敗を減らす理由
設計と施工を一社で行う「設計施工一貫(Design & Build)」は、内装のトラブルやコスト超過を大幅に減らします。飲食店・物販・オフィスの実例を交えながら、メリットと成功のポイントを解説します。
設計施工一貫(Design & Build)とは
内装工事の世界では、「デザイン会社が設計」「工務店が施工」という分業体制が一般的です。
一方で、Design & Build(設計施工一貫)は、“一社が設計も施工も担う方式” を指します。
打合せ・設計・見積り・素材選定・現場管理が一つのラインで動くため、判断が早く、齟齬が少ないのが最大の特徴です。
分離発注の内装工事で起きやすい“典型的な失敗”
図面と現場が合わない
設計側は理想形を描き、施工側は予算・納まり・寸法を優先するため、“どちらの判断が正しいのか”が現場で混乱しやすくなります。
コストの振れ幅が大きい
設計段階では綺麗でも、施工見積を出すと大幅に予算オーバー。
その都度、仕様変更 → 再設計という手戻りが発生します。
素材選びの食い違い
「この素材を使いたい」実際に施工側が見ると、「現場に合わない」「耐久性が足りない」「火災規制に不適合」などの問題が出ることも多い。
現場の責任範囲が不明確
仕上がりが悪いとき、どちらの責任なのか判断が難しい。結果、オーナーが板挟みになりやすい。
Design & Buildが失敗を減らす理由
① 設計と現場の情報が同時に進む
設計者が現場に入るため、机上のプランと現場寸法を同時にすり合わせられる。結果、手戻りが激減します。
② 予算を踏まえた現実的な設計になる
デザイン会社だけだと“理想寄り”。施工会社だけだと“現実寄り”。
③ 素材の質感・仕上がりまで一貫で調整できる
素材選びは、最もミスが出やすい作業。
Design & Buildなら、
実物サンプル
仕上がりの精度
防火・強度
施工性
までワンストップで判断できます。
④ 工程のズレ・手戻りが最小限
分離発注だと、「図面修正→見積変更→再調整」が何度も発生。
一貫なら“即決”が多く、工程が止まりません。
⑤ コミュニケーション量が圧倒的に少なく済む
指示系統が一本化されるため、オーナーの負担が大幅に減ります。
DEILが採用する“Design & Build+Original Materials”の強み
DEILは、設計・施工だけでなく、THE PANEL や THE GLASS などの自社素材の開発・輸入も行っています。
これにより、
素材の質感
サイズ
納まり
世界観
工期
コスト
すべてをコントロールしながら空間をつくることが可能です。
結果、“外観・内装・素材の質感がブレない”というメリットが生まれます。
まとめ
内装の失敗の多くは、「設計」と「施工」が別の会社で動くことに起因します。
Design & Buildは、情報・判断・世界観を一本化し、手戻り・予算超過・施工精度のブレを最小限に抑えられる方法です。
DEILは、設計・施工に加えてオリジナル素材(THE PANEL / THE GLASS)まで一貫して扱うことで、空間の「質」と「統一感」を担保しています。
